今回のこのテーマは過去も未来も現在もずーっと問いかけられる難問であり、また正解というものが視覚化出来ない永遠のテーマです(ちと、大袈裟(^^;
ピアノの指導者によって、マルやはなマルに基準は千差万別です。
一通り曲がなんとか弾ければマルになり、先に進めるのか・・・
或いは、さらに強弱、アナリーゼなどがきちんと出来ないと次に進めないのか・・・
これは、課題が何を目的としているのかも大変重要となります。
ハノンや、バーナム、ピアノのテクニックなどは、リズム・打鍵・読譜に対しての正確さは必須。
スケールを弾いているのに、フワフワと音ムラが出来たり、転んでしまっているのは論外です。
これでマルをもらって先にどんどん進めても。将来必ず、行き詰ります。
中には、楽しく弾ければいいんだから。。。という方もおられるでしょうが、私は、それでも年齢の若い形成時期にそこを見過ごすことはできないです。
それは私自身に苦い経験があるからです。
一番初めに習った先生は、ある私立音楽大学で教鞭をとられていた優しい男性の先生で、譜読みが早く、恐らく人よりは少し音楽の素地があった私は、どんどん課題を進め、こなしていきました。
小学3年でベートーヴェンのソナタ悲愴、4年でショパンの幻想即興曲を発表会で弾きましたが、ベートーヴェンはともかく、ショパンはボロボロでした。
そりゃそうです。指の訓練もさほど出来ていないのに、あんな難曲弾けるわけがない・・・
その後、音大を目指すにあたり、ピアノを芸大楽理卒の先生に師事することになりましたが、この先生がこれまた怖い・・・
練習をさぼるなどもってのほか、練習をしても先生からのタスクをこなせるまで幾度も持ち帰り・・・
テキストも、チェルニー50番から一気に30番まで戻され、ハノンは1番からやり直し。
当時の私はピアノの進度ではだれにも負けないというささやかな自負がありましたので、かなり落ち込みましたが、今となっては私にとってその先生は感謝してもしきれない恩人です。
音大を目指すわけないんだから、そこまでこだわってくれなてなくてもいいのになあ・・・と思われる方もおられることは重々承知ですが。安くない受講料を払って頂いて、時間を割いて、来てくださっているのですから、私は、年齢に拘らず(2〜3歳は別ですが)、基礎をしっかりと身に付けてもらいたいという気持ちを、今までも、これからも、持ち続けていきたいです。
指の形や、脱力、打鍵の力は、時間をかければ必ず、付いてきます。
人と競うことも大切かもしれませんが、少し視点を変えてみると、ピアノライフの景色がまた違ってくるのかもしれませんね。
きょうは、これからウオーキングを愉しんできます👟
ではではまた🌹🐶